その後、数年がたち、本屋でアサンス指圧という本を読み、興味をもち治療を受けにいってみました。受けてみると、とにかく気持ちがいい。先生に習ってみたらとすすめられ、しかし東京まで習いに来るのは大変だなと思っていると、先生の自宅兼治療所で住み込み1日1000円3食付で習える(別途受講料約80万円)と聞き約2か月間東京吉祥寺で勉強させてもらいました。
ここの施術法は、先生がマッサージ施設で働いていた頃、ある時、施術中に気持ちいいですかと尋ねたところ、ぜんぜん気持ち良くないと言われショックを受けたそうです。それで全身どこか気持ちいいところはないかと調べてみると左のふくらはぎだけが、しかもさするぐらいが気持ちいいというので、そこをしっかりさすっていると、徐々に気持ちいい範囲が広がっていき最終的に全身気持ちよくなり、しっかりほぐせて楽になったそうです。
この事から先生は、自分では良かれと思ってしている事が必ずしも相手にとって良いとは限らないと、必ず相手に聞きながらやるようになったそうです。
まずは施術ベッドに寝る所から、うつ伏せ、あお向け、横向き、どれが楽か、わからなければ夜寝るときはどの体位で寝るか聞き、いちばん楽な体位で施術していきます。次に体の中で触っていきながらどこが気持ちいいか、さする、揉む、押すではどの刺激が気持ちいいか聞いて、そこからスタートして全身をほぐしていくという施術です。
これを、先生を相手にしたり、いっしょに習っている方々とお互いにやりあいながら、もうちょっとこうだな、ああだなと毎日繰り返し、2ケ月が経過し岡山に帰りました。
しかし、習っている間に気付いたのですが、最初に受けた時にあまりに気持ちよかったのにビックリして始めましたが、たしかに気持ちはいいのですが、問題箇所、たとえば僕の場合は右股関節(変形性股関節症)に問題があって施術を受けても肝心の部位の変化が少ないのです。これについてはTPA整体のほうが気持ちよくはないのですが(かなり痛い)楽になっていました。
そこでやはり相手の気持ちよさを追うのではなく、問題点が改善されるようにもっと相手の体を観れるようになりたいと感じていました。そう感じながら続けているところにダイレクトメールでオステオパシーのセミナー案内が届きました。読むと大変魅力的なことが書いてあります。まさに僕が知りたかったような内容なのです。しかし今まで何回か習ってみたものにいまいち満足できないで物足りなかったので今回もそうなのではと慎重になっていました。すると数か月後にまた同じDMが届きました。ずっと気になっていたので思い切って受けにいくことにしました。しかし、ここで大変ショックを受けることになります。