過去は書き換えることができます。
なぜなら、過去とは「その人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈」だからです。
例えば成功した経営者はよく「借金だらけだったあの不遇の時代があったからこそ、今の成功がある」という話をします。また怪我から復帰したスポーツ選手は「あの怪我があったからこそ、自分を見つめ直すことができ、今の自分がある」と言います。
その経営者もスポーツ選手も、実際に借金まみれだった時、ケガに苦しんでいた時には「なんで自分だけがこんなに苦労しなくちゃいけないんだ」「なんで自分はこんなに不幸なんだ」と自分の運命を呪ったことでしょう。
しかし、そこを乗り越えて、幸せな現在を手に入れた瞬間、「不幸でいっぱいだった過去」が「幸せな今の自分を手に入れるための不可欠なステップ」として肯定的に受け止められるようになるのです。
逆に現在も成功できていなければ、「あの借金のせいで、今も苦しんでいる」「あの怪我のせいで自分の選手生命は終わってしまった」と否定的に過去をとらえていることでしょう。
過去が幸せだったのか、不幸だったのか。それを決めるのは、過去に起こった出来事そのものではなく、現在のあなた自身の解釈なのです。 by苫米地英人(どの本かは忘れた)
私自身、いじめられた体験があったからこそ、空手を習うことで強くなったわけだし、しょっちゅう腰痛になっていたから、今の仕事につながっているし、その時点でつらいことが、将来の良いことにつながることは多々ある。
あのips細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は医学部にいたまだ若い頃、手術が下手で教授から「ジャマ中」と呼ばれるほどだったそうですが、そのおかげと言っては変ですが、研究職に進んでノーベル賞をとるまでになったのです。
ひとつの分野で挫折しても、それが別の分野での成功につながったり、ここまで極端な例は少ないかもしれないが、似たようなことは山ほどあります。
いじめなどで、今つらい真っただ中にいる学生さんも多いと思います。学校という狭い世界にいると、生きる希望さえないと思ってしまうことも多い。
そんな時は、とりあえず逃げればいい。学校なんて行かなくていいし、どうにかやり過ごしましょう。あっという間に時間は過ぎます(あとになってみればですが)。そのうちやりたいことや興味のあることが出てくれば徐々に始めればいい。
将来、あの体験があったから、今があると思えるように頑張りましょう。