新患 24歳女性 腰痛(右) 2週間前から痛い
若い女性で痩せた体つき、昔押したり揉んだりしかできなかった頃は、この痩せた若い女性を施術するのが苦手でした。
年配の患者さんの凝り固まった筋肉を、ぐいぐいほぐすばかりやっていたので、たまに若い女性の患者さんが来られると、しかもやせていると、痛いばかりで肩こりにしろ、腰痛にしろ、うまく改善できなかった。
しかし、今は押したり揉んだり以外のアプローチが出来るようになったので、そちらで攻める事にした。
まずDRTで背骨をゆすり、次に仰臥位で、肝臓リフト、横隔膜矯正、右腎臓リフト、右大腰筋リリース、骨盤、股関節、腓骨、足根骨矯正。
これで足上げてもらうと、右も左も痛みなし、次に膝立てて左右に倒すと左に倒したときに、右の臀部が少し突っ張る。
右上の横臥位で、右仙腸関節に掌で圧縮リリース、これで左に倒しても抵抗なくなる。
膝立てて腰を挙上してもらっても、痛みなし。
頭蓋へアプローチしてから、立って動かしてもらう。
すると右仙腸関節の内側、仙骨部に少し痛みを感じる。
もう一度、仰臥位になってもらい、仙骨の下に左手を入れて、右手の四指の先で右下腹部にコンタクト、ちょうど右仙骨を前後から挟むような形で、硬い部位を探す。
固有卵巣索あたり(この辺は、解剖触診ともにまだハッキリと感じ取れるほど明快にはわからないが)そのあたりに硬さを感じる。
そのまま、両手の間でバランスをとり、リリースされるのを待つが、やはりイメージが雑だと、なかなか完全なリリースまでは持っていけない、しかしかなりゆるんできたから良しとして、立って確認してもらうと、「あっ痛くない」という事で、まだ40分ほどでしたが他に問題もないので終了しました。
僕としては、押したり揉んだりというのを、まったく使わず施術したのは初めてのケースでした。