今、図書館で「秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか」瀧澤中著という本を借りて読んでいる。
非常に感銘を受ける話や参考になる話がたくさん載っていて面白い。
まだ途中だが、非常に勇気を与えられるというか、参考になった部分を紹介したい。
明治30年に海軍にいた秋山真之が、西洋の新しい戦術、知識を身につけるためアメリカに留学し当初、米海軍大学校に入学することを希望していたが、外国人の入学はできなくなり、そのことでマハン大佐という米海軍きっての海洋戦略家にこんな質問をした。
「海軍大学校に入れないとすると、自力で海軍戦術を研究するという事になりますが、それにはどうしたらよいものでしょうか。ご忠告をお聞かせください。」
「海軍大学校の課程では、せいぜい六ヶ月ぐらいしか講義がありませんよ。あれだけでは、またあそこだけでは、海軍戦術が十分学ばれるというものではないでしょう。あなたも御自分の力で勉強してみるのですね。それはやればできます。」
自分で自習することを勧めるマハン。その具体的内容は以下の通り。
第一に、過去の戦史で実例を調べる。戦史は古代から近代まで、陸も海もすべて研究する。そして勝敗の原因について注目する。
第二に、信用できるオーソリティーの著書の中から、立派な意見や、尊い体験や、疑えない法則(普遍の法則)のようなものを、読み取る。そうしているうちに、だんだんと自分自身の考えがしっかり生まれてくる。
マハンの忠告に従って図書館や学校を訪ね、軍関係の図書を読み続けたそうです。
こういう話は大好きです。
何せ僕自身が、柔整師や鍼灸師などの国家資格の学校に通っていないので、圧倒的に基礎知識が、国家資格の方と、民間資格の方では負けている感じがコンプレックスなのですが、このように自分自身で勉強して上回るというのは非常に勇気をもらえます。
まあ、勇気だけもらって勉強しなければ、意味ないのですが。
そうならないよう、がんばろうとたまに思いつつ、歳だけ取っていく。
いやいや、がんばろう。