80代女性 決まって2週間ごとに来院
膝と腰が痛い。
患「先生、いつもやってもらった時は、どこが痛かったんじゃろうと思うぐらい楽になるのに、だんだん痛くなって今日も膝と腰が痛い。膝の骨がちびとるけん、しょうがないんかな~。」
と聞かれたので、変形は関係ない。変形してても痛くない人はいる。
それよりも、膝がねじれて負担のかける原因の方が大事。
たいてい、内臓の負担が大きいと簡単に説明して施術に入る。
この方は、かなり体重がある。通院し始めたころ、ちらっと何度か食事や運動なども気をつけないと、良い状態が続かないと話をしてみたことがある。
患「でも、体動かすのも面倒で続かんのよな~」「甘いものも脂っこいものも好きじゃけんな~」と言う感じ。
それで、この方は運動や食事に気を使うのが苦手な方だと判断し、あまりその辺は言わないことにした。
80過ぎた方に、いまさら生活習慣を変えろと言うのも酷かなとも思うし。
何が何でも治したいんだという方は別にして、この方のように今更面倒なことはしたくないけど、ちょっと痛みが楽になりたいという場合は、まあ定期的に痛みの緩和をするようにしています。
さらに「飲めば痛みが消えるような薬ないかな~。」
僕「いや~そんな便利がいいものはないね~」といいながら施術。
僕「あっそういえば、まだこの辺では聞かないけど、トリガーポイントブロック注射っていって、痛みを起こしている筋肉のポイントに局所麻酔を少しずつ打つこと痛みが楽になるみたいなのがあるらしいで」
患「でも注射は嫌いなんよな~」
すごいな、ある意味徹底してるな。
まあ、そんなこんなで施術の方は、膝自体が問題じゃないのをわかってもらいたく、脚には触れずに、腰から上のみの施術にした。
それで終わって立って確認してもらうと、「してもらった時は本当に楽なんじゃけどな~」
とりあえず、今日も痛みはとれたようです。
ちゃんと生活指導して痛みが起きないようにするのも大事だとは思いますが、この方のようにそういう事が苦手な方に、無理にやれとは言いません。
もちろん、それを求める元気なお年寄りもいらっしゃいますが、そういうのが苦手な方には日常生活好きなように楽しみながら、それをちょっとサポートするぐらいもアリかなと思っています。