昨日は飛び込みの方と久しぶりの方、2件の腰痛。
飛び込みの方、70代男性 草刈りして痛くなったそうです。
立位、座位ともに乳様突起、肩甲骨の高さが左が低く、腸骨稜の高さは左が高い。
左の肩甲骨と左の腸骨稜の間が狭くなっている。
痛むのもそのあたり。
膝倒しで右に倒すと左腰に痛み。
上肢挙上すると左がすこし制限。
左の腎臓、大腰筋だろうと施術開始。
FBプレス、肝臓プレス、横隔膜矯正、左腎臓キレーション。
ここで大腰筋触ると右の方が硬い。
そこで右大腰筋リリース、左もやっとこうと左大腰筋リリース。
でクラニアルして終了。
左肩の制限と膝倒しの痛みもなくなりOK。
患「どんな事されるのかときてみたけど、すごいやさしく丁寧に体をあつかわれるんですね、良かったです。いろんなのがあるじゃないですか、雑だったり激しかったり」
いやいや、僕は雑な方です。NST研究会のセミナーで同じ受講生の先生方のタッチの繊細さや丁寧さに自分はなんて雑なんだとショックを受けていましたから。
でも、そういっていただけたので、以前よりは丁寧になってきたのかな。
もう1人、久しぶりの方、7か月ぶり。
40代男性 2日前に重いものを持って傷める。だんだん痛みが増してきている。
ドアを開けて入ってくると、腰をかがめ、おそるおそる動いている、かなり痛そう。
可動域検査も出来ず、少し動かそうとすると痛む。
痛みがあるのは右の仙腸関節のあたり。
触診も全身が硬く、いまいち良くわからず、感性で感じるかと思ったが、それもはっきりせず、とりあえず7ステップに腎臓ぐらいを目安にやってみよう。
仰臥位になっても痛みで膝が伸ばせない、膝立てたままで行う。
FBプレス、肝臓プレス、横隔膜矯正、腎臓矯正、ここまで反応いまいち。
ここで右仙腸関節あたりが痛いので回盲部にキレーションしてみた。
すると、少しして反応があった。
組織がふわっと開いたような感じと言うか、体が良い変化をしたと感じる。
僕「脚伸ばしてみて下さい」
多少痛むがスーと足を伸ばすことが出来た。
今日はここまでで良いという直観が頭をよぎる。
でも大腰筋もやっといた方がいいかなと考えてしまった。
これがまずかった。
大腰筋にアプローチし始めると、組織が受け入れてくれない。
圧や意識を変えてみるが、やはり反応が悪い、徐々に組織の感じが悪くなりつつある感じ。
しまった、またやっちゃった。
たまに直観で今日はここまで、と頭をよぎる時がたまにあり、それに逆らいもう少しと思って施術すると、その時点より悪くなることが多いです。
この直観って、おそらく患者さんの状態と、今現在の自分の実力、過去の経験などから、出てくるんでしょうね。
だから、この直観には従うべきなんですが、ついもうちょっととやって失敗する。
おそらく、このブログでも、今までちょいちょい書いてます。
まあ、しょうがない、やってしまったものはしょうがない。
ここでまたクラニアルで変化しないかなと考える。
目の高さが右がかなり下がっている。
今まで相反テクニックや蝶形骨で整えようとしていたが、なかなか思うようにいかず。
後頭骨の後、側頭骨の回旋変位を戻すように矯正すると、眼の高さが揃っていました。
そうか、側頭骨整えても変わるんだなと発見。
考えてみれば側頭骨と蝶形骨は接しているのであたりまえか。
クラニアル習ってから、ただただ使い続けてますが、少しずつ気づきがあって楽しいです。
しかし、肝腎の腰の状態はたいして変化せず、やはり今日はやり過ぎたようです。
とりあえず今日この後、また予約して頂いたので、帰りにココリス3包渡し、晩朝昼と飲んどいてもらう。
今日はもう少し楽になってもらわないと、頑張ります。