60歳女性
日曜日の朝9時半ごろだった。電話が鳴る(治療院と住まいが一緒)
あわてて治療院の電話を取りに走ってすっころんだ。歳は取りたくないもんだ。
いててて!早くとらないと電話切れちゃうかなと思ったが、鳴り続ける。
僕「はい、小野整体です」
患「○○ですけど、今日ってお休みですか」
僕「はい、休みです」(キッパリ!)
患「いや、それが腰が痛くて動けなくなりまして」
こう言われると、つらいな。すぐに何か用事があれば、堂々と断るのだが、用事まで都合のいいことに2時間ばかり時間がある。
僕「じゃあ、今からすぐ来れるのなら、診ましょうか」
患「じゃあ、すぐに20分ぐらいで行けます」
まあ、急に痛くなって動けないのもつらいだろうし、時間もあるしと思い到着を待つ。
少したって、そろりそろりとやってきた。
患「1週間ぐらい前から痛くなって、ずっと痛み止め飲み続けて我慢してたんですけど、もうどうにもならなくなって、、」
僕「だめですよ、痛み止めでごまかして、我慢できなくなって来るようなことしてたら、ますます治りにくくなりますよ」
この患者さん、前回が1月5日に来られているのだが、その時も同じ状態です。
ただ、その時は年末にぎっくり腰になり、痛み止め飲み続けたのも正月を挟んでいたからしょうがないかとも思いますが、
今回は、1週間もあればもうちょっと早く来れたでしょ。内心は、それで最終的に休みの日に頼んでくるとはどういうこと!という思いもありますが、
ちゃんと説明しない僕も悪いかな。
まあ、とりあえず施術です。
クラニアルと内臓、あと腰椎4番の矯正をして、痛みが10→3
ここで前回は左腸骨筋をゆるめて痛みがなくなったが、ここでまたすぐ痛みだけとってしまうと、また痛みがどうにもならなくなるまで、ほったらかしにしそうだし、
今日は少し痛みを残して、何回か来院させる方が本人のためかな。と考える。
(確かに、そのようにも思いましたが、心のどこかに1週間も我慢しといて休みに頼んできたのが、引っかかっていたのもありそうです。反省<m(__)m>)
僕「じゃあ、今日はここまでにしましょう。それで3日後にまた来てください。」
患「夜は何時まで、やってるんですか」
僕「8時からが最後です」
患「それだったら、来れそうです」
ということで8時を予約。
そして今日の夕方、電話が鳴る。
患「8時から予約してる○○です。急に仕事が入っていけなくなりまして」
僕「まあ、それは仕方ないですが、腰は大丈夫ですか?」
患「はい、あれから徐々に痛みが減って、今朝起きたら痛くなくなってました。また近々いかしてもらいますので」
まあ、痛くなくなったのはいいですけど、次はこんなになる前に治療しましょうね。
しかし、ちょっと反省しました。定期的に治療すべき状態は確かにそうなのですが、心のどこかにやましい気持ちがあったら、どうにも自分自身が気持ち悪いですね。
ちょっと自己嫌悪になりました。気をつけようm(__)m