慢性的な腰痛、またよくギックリ腰を起こす方などに、
「普段、自分でできることはありますか?」と聞かれることがある。
まず体操とか運動以前にしてほしいことがあります。
食事を減らすことです。
たいてい食べ過ぎです。少し食事を減らすことで、腰への負担がかなり減ります。
これは僕自身の体験でもありますが、もともとやせ型だったのですが、高校時代に始めた空手で体重を増やすために、めちゃめちゃ食べました。
それから現役中はずっと、大食です。まだ若くかなり動いていたからよかったんですが、引退してからも、すぐに食事が減ることはなく、習慣で食べ続けていました。
だからしょっちゅう腰痛になっていました。当時は大食いが負担だと知らずに、なんとか運動で腰痛を改善しようとするのですが、それだけでは大変でした。
その大食いのままでも、体調が割とよかった時は毎日、ゆる体操(1時間)+10㎞のランニングをしていました。
それぐらいやらないと体重や体調を維持できなかったが、それが食事量が減るとものすごい楽になりました。
そんなに運動しなくても、簡単な体操を行うぐらいで腰痛が激減。
昔しょっちゅうなってたぎっくり腰の痛みは、食事量が減らし、お酒も飲まなくなってからは、なくなりました。
だから食事を減らすのがおすすめです。
食事の内容ももちろんですが、まずすぐできることは食事量を減らすこと。
まず今は食品そのものに含まれる農薬、保存料、添加物など内臓に負担をかけるものが多く含まれている。それに無農薬、有機栽培だと、良い食品だけ食べるのも、じっさいむずかしい。
だからまず何より、体に入る量を減らすこと。
それに良い食品ばかり選べば、たくさん食べても大丈夫なのかと言えば、そうでもないらしい。
以前、鶴見隆文というお医者さんの酵素の本に、
体内の酵素の量が決まっていて、消化に酵素が使われるのだが、残った酵素が体の修復に使われるそうです。
だからたくさん食べることで消化に酵素が使われて、身体の修復に使われる酵素が減る。
だから風邪など病気になった時に食欲が落ちるのは、当然で無理して食べるのは間違い。
食欲がないときは体内の酵素がしっかり体の修復に頑張っている。体が回復してくれば自然と食欲も戻ってくる、それから食べればよい。
腰痛も同じ。消化に負担をかけていれば、身体の修復に使われる酵素が減る。
また胃腸に負担がかかれば、腰の筋肉も弱くなり腰痛が起きやすくなる。
食事内容ももちろん大事ですが、まず普段お腹いっぱい食べるという方は、食事の量を減らしてみてください。
これだけで体調がずいぶんよくなります。
この食を減らすのが無理、我慢できないという方は、ストレス問題です。
自分のストレス(苦痛)の量に見合った食事量(快感)をとらないと治まらない状態。
飲食(食事・酒)以外のストレス解消法を見つけるか、ストレスのもとを改善するかになります。
まあこれは置いときましょう。
まず出来る方は、食事の量を減らす。これから始めてみてください。