空いた時間で本をパラパラめくっていると、ある一説に目を引かれた。
クラニアルの本で、頭の各骨の動きなどの説明に、このように動くということでなく参考資料程度にして、
「患者の頭を教科書のパターンに当てはめようとしないことが極めて重要である(それは貧しい施術であり、ほとんど常に逆効果を生じる)」
教科書に当てはめないというのは、よく聞きますがこんなに強い表現にはぐっと引き付けられました。
だって、ほとんど常に逆効果!ですから。
教科書のパターンではないが、日々の施術でまれに劇的に良くなったりすると、そのテクニック、流れをついつい他の患者さんにも当てはめようとしてしまう。(T_T)気をつけよう。
常連さん 定期的じゃなく、どこか痛くなったらやってくる40代男性。
今回は腰の痛み、左半身が張ったそうです。
胃と肝臓にハリを感じます、この時期に多い消化器の負担か(ただ最近は時期に限らず消化器の負担は多いと感じます)
FBプレス、つづいてFBST、SBSリフト。
胃、左腎臓、肝臓、大腰筋。
この時点で仙骨、後頭骨に硬縮を感じるが仙骨の方が強く感じるので、まず仙骨にアプローチ。
仰臥位で仙骨を把持。
教科書的には仙骨にテンションをつくるが、ここは手のひらで感じることに勤めて、動きたい方向にひたすらついていく。
しばらくすると両腸骨の間で仙骨がフリーになった。
後頭骨の重さも消えた。(ただC1が少し後方にがきになるが)
ここで一度立って確認してもらう。
患「左半身の張りはないです。腰もいいです」
僕「他に気になるとこない?」
患「あ~しいていえば」
僕「首の後ろが少しない?」
患「はい、ここが少しありますね」
僕「もう一度、あお向けになって」
C1と小脳テントにコンタクトして、動きについていく。
C1がすーと前方にゆるんでいったので終了。
立って確認。
患「あ~首も楽になりました!」
ありがとうございます。年内にもう一回ぐらい来ときましょうか(^^)v