今日、新規で来られた患者さん、主訴は腰痛。
いつものように施術していき、腹部にさわって驚いた。
右腹部が左と全然違って、ふくらんでいる。
今まで、こんなに腹部の左右差を感じたことはなかった。
頭の中は、いきなりフル回転です。
なんだこれは、単に右の大腰筋などが硬縮してるにしては、張りすぎておかしいし、内臓問題だとしても、便秘などで腸に溜まっている感じとも違うし、そもそも触った感じがいつものように、大腸、小腸、十二指腸などを触る感じじゃない。
なんか異物感、まさか腫瘍か、だとしたらどのように伝えるべきか、いやしかし腫瘍とも違う、腫瘍ならもっと硬いはずだよな、とか頭の中がぐるぐる回っていると、その間、僕が右腹部に手を置いたまま、動かずじっとしていたので、患者さんが気付いたのだろう。
患「あっ右のお腹、変ですよね」
僕「はい、変です」
患「言うの忘れてました。右のお腹に腎臓、移植してます」
僕「なんだそうだったんですか、一瞬腫瘍だったらどうしようとか考えちゃいましたよ、腎臓って、右腎を摘出して?」
患「いや、摘出の必要ないらしく、縮んでいくそうです」
僕「えっそのまま、じゃあそのすぐわきに移植するの」
患「いや、お腹側です」
いや~、そりゃ腹触ってなんだこりゃと思うはずだ、知らないってことは恐ろしいね。移植手術した人の腹触ったの初めてです。勉強になりました。