多発性硬化症で通院中の30代男性
11月の入院ステロイド治療から退院後、だいたい週2ペース。
ステロイド療法で手足のマヒは一旦落ち着いているが、
胸、ミゾオチの窮屈感、背中の痛みが出る。
毎回、内臓、横隔膜、クラニアルは施すが、その場は変化しても、すぐ戻る状態が続く。
もともと、かなりな猫背で姿勢が悪いのを気にしていた。
当初は脊柱の前縦靱帯をリリースすることで改善していたが、
入院検査時に胸髄の炎症があったという事で、しばらく胸椎の前縦靱帯アプローチは行っていなかった。
しかし、今日も同じく胸、ミゾオチの違和感、気持ち悪さ、背中の痛みがある。
まずTLで反応した、後頭骨、頭頂骨、脾臓、胃、左腎臓アプローチで変化を聞く。
胸、ミゾオチの違和感はなくなるが、背中の痛みがまだある。
腹臥位で、脊柱の上を手をかざして、流すとT6,7,8あたりに嫌な感じがあるので、
触診すると動きが硬い。
本人もそこが痛いという。
しばらくやってなかったが、前縦靱帯にアプローチしてみよう。
仰臥位になり胸椎の下に右手を差し込みリフト。
左手を胸に当て、前縦靱帯に焦点あわせて待つ。
しばらくして、前縦靱帯がリリースされると胸もブワ~と開き大きく動き出す。
僕「これで、どうかな?」
患「めっちゃ楽になりました、やっぱりこれやってもらった方がいいみたいです」
僕「しばらく胸椎のこれ、控えてたんだけど、まあ次回までの様子見て、今良かったけど経過悪かったじゃ困るんで。また次回までの状態の変化良く感じてみてて。」
ということで、様子見ですね。
試行錯誤中。