私たちの腸の中には約4000種100兆個もの腸内細菌が住み着いていて、その集まりを腸内フローラと呼びます。
この腸内フローラの状態が、いろいろな病気、特に現代病、21世紀病などと呼ばれるものに大きく関係しています。(肥満、糖尿病、統合失調症、自閉症、うつなどの精神疾患、胃腸障害、下痢、便秘、花粉症、アトピー、アレルギー、自己免疫疾患、などなど)
今日はそのうちの肥満について
アメリカのワシントン大学の研究によるとマウスに肥満の人たちの腸内フローラを移植したグループ、やせた人たちの腸内フローラを移植したグループを作り、それぞれに同じ分量のエサをやるのですが、
やせフローラのグループのネズミはそのままだったのに対し、肥満フローラのグループのネズミはどんどん太っていったそうです。何度実験を繰り返しても同じ結果になったようです。
調べて分かったのは、肥満になる腸内細菌がいるのではなく、肥満を防ぐ腸内細菌がいなかった。バクテロイデスというグループの菌が非常に少なかった。そしてこれらの菌を外部から与えてやると肥満体質が治ることが確認できたということです。
バクテロイデスの細菌たちが腸に入ってきた食物を分解して短鎖脂肪酸というものを作る。この短鎖脂肪酸が脂肪細胞に届き、それ以上余計な栄養の吸収を防ぎ、また交感神経に作用し代謝を上げ余分なエネルギーの消費も促すそうです。
ではこの肥満体質の腸内フローラをやせ体質の腸内フローラに変えるためにどうするかというと、
バクテロイデスなどの細菌は食物繊維をエサとしているので、野菜、イモ、豆などの食物繊維をしっかり食べるようにすることで、腸内細菌の状態が良くなってくるという結果が出ているとのこと。
整体を受けに来る方では、腰痛、肩こり、関節痛の方が多いですが、肥満はそれらに当然、悪い影響を与えます。
ダイエットのために運動する、食事を減らすといったことが苦手な方は、まず食事の内容を肥満を防いでくれる腸内細菌のために、食物繊維を多くとるようにしてみることをお勧めします。
僕自身、食事内容を食物繊維を多くとるように心がけています。
よく休みの日曜日の夕食で食べ過ぎて、月曜日の朝は下痢することが多かったのですが、それが食物繊維多めの内容だと下痢じゃなく、非常に良い便通です(;^ω^)
また下痢や便秘は腰痛にも直結しやすいので、気をつけましょう。
当院は腸や内臓への施術を得意としていますが、腸内細菌の働きを知ると食事の面からも食物繊維をとるようにすることで相乗効果でより効果がアップします。
ぜひお試しください(^-^)
By 腰痛セルフケア2小野整体 | 小野整体 2018年2月8日 - 6:16 AM
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