この前、買って見ていた肋骨矯正のDVD。
早速、ほとんどの患者さんに、使っている。
なぜなら、たいていの患者さんは、肋骨が多少なりとも前かがみになっている。
まだまだ、ぎこちないながらも、いい感触である。
この前まで、ダブルハンドリコイルテクニックが、今まで買った中で1番良かったが、それを超えたかもしれない。
ダブルハンドリコイルテクニックは、それまでの僕のやり方では、時間をかけてやっていたことを、大幅に短縮できるという利点があった。
しかし、今回の肋骨矯正は、今まで僕が出来なかった、改善が難しかったことが、できるという点で、非常にうれしい。
何がいいかというと、首肩こり、それから上肢の問題がある患者さん、たいてい仰向けに寝転がった時に、両肩がベッドから浮いている巻き込み肩状態になっている。
さらに、肋骨も少し前に倒れていて、頭が肋骨の真上に来ないで、少し前に出る状態。
これが首肩に、もちろん背中にもだが負担をかける。
これを改善したくて、いろいろやっていたが、肩をベッドにつくようにはできても、肋骨の前かがみを、大きく改善するのが難しかった。
だから、せっかく肩を開いても、肋骨の前かがみが解消していないと、立ってもらうと首が少し前に倒れているので、また徐々に肩も前に引っ張られてしまう。
もちろん、背骨や肋骨も、ゆるめるのだが、なかなか大きく肋骨の形を変えるのが難しかった。
しかし、昨日も患者さん全員に試したが(5人)、そのうち1人は顕著に効果が表れた。
今まで、3か月に1回ぐらいで、昔から通われている方ですが、首肩がよくこる方で、肋骨が前に倒れ、首が前に出る状態。とりあえず肩首ほぐしても、その場は楽になるが(スッキリしない時も)この形が、なかなか変わらなかったので、その場しのぎにしかなっていない感じだった。
しかし、この方に、井上式肋骨矯正を行ったところ、立ち上がった時に、肋骨がスッと立ち上がり、その真上に頭、首が乗っている。
本人も「あ~なんか楽ですね」とのこと。
うれしい、まだこんなに変わったのは1人だけだが、繰り返し使って、使い慣れてくればもっと効果は上がってくるだろう。
しかし、やり方はいたって単純。肋骨を開きたいんだからそりゃそうだよな、というやり方。なんで今まで気付かなかったかなというやり方である。
これが、みんなにうまくできるようになれば、首肩、上肢の問題の改善が、今までよりかなり良くなるような予感。がんばろう。