以前(数か月前まで)は、施術枠を1人90分とって、
その1回で、何とか訴える痛みを取ろうとがんばっていました。
しかし、NST研究会で勉強するようになって、
痛みや症状を追わず、
身体の状態を良くするように施術していけば、
自然と痛みや症状は消えていく。
その日の検査で出た問題にアプローチしたら、
痛みや症状が残っていても、後は本人の治癒力を信じて、
その日の施術は終わりにする。
昨日、最終できた患者さん。60歳女性
数年前に一度施術に来たことがあります。
そして前回が今年の5/1、久しぶりだったし、施術内容が全く変わったので、
僕「以前のように、揉んだりほぐしたりしない施術になったんですけど、よろしいですか」
患「いや、どんなことするかわからんけど、腰が痛くなって」
僕「じゃあ、とりあえず試しに施術してみましょうよ」
といって施術した。
施術は左腎臓の問題と感じたので、
7ステップに左腎臓と大腰筋を加えた形で行った。
そして、その場で痛みは取れなかったが、可動域の改善は観られたので
僕「今日はこれで終わりにしましょう。これで良くなっていくと思います。もしまだ痛みが、なかなか改善しないようだったら、数日以内にもう一度やりましょう」
患「いや~、普通腰が痛かったりしたら、揉んでもらうもんじゃと思うとったけど、全然揉んだりしないんじゃね」
僕「そうですね、まあこういう施術に変わりましたんで、良かったらまたご利用ください」
といって帰って、それきりだったので、やっぱりほぐしたりをのぞんでたのかな~、それとも効果がなかったかな~と思っっていた。
すると昨日、最終で来院され、
患「先生、あれ不思議やな~、いわれたとおり次の日には腰が全然痛くなくなって、朝から草取りできたは~、それで今日は肩が凝ってきて」
いや~聞けてよかったですね、このまま来なかったら効果なかったんじゃないかと思うとこです。
肩こりは、検査では肝臓、腎臓あたりかなと施術したが、
再検査するとまだ首の右側屈が抵抗がある。
TLという検査をつかってみると右肺に問題。
右肺にアプローチして再検査すると、今度は抵抗なくなった。
僕「これで動かしてみて、どんな感じ」
患「来た時と比べると、ずいぶん楽になったわ~」
観ると姿勢的にまだすこし巻き肩気味に見える。
以前なら、これもどうにかしようとするのだが、
刺激が多くなりすぎてもいけないし、今回も本人の治癒力を信じて、
終了とした。
患「ほんと肩こったら揉んでもらうもんと思うとったけど不思議やな~、でもずいぶん楽になったは~」
僕「また、これで様子見ましょう、まだ気になったら、また言って~」
また一つ、痛みや症状を追わなくてもいいんだなと感じた事例でした。