48歳男性 新規
主訴 疲労
40歳を過ぎてから、疲れが抜けにくくなってきた。仕事で重いものを持った時など、たまにギックリ腰になることがある(今日はない)
たまに仕事で腕を酷使すると、肩こり、頭痛が起こるが自然に治る。
花粉症が中学生の頃からあるぐらいで、いままで事故、病気などで入院、手術の経験もない、風邪もひかないとのこと。
だから、普段マッサージや整骨院に行くこともない。
このたびは2日前に来院された奥様の紹介で来院。
検査
両肩ともに外転挙上が上まで上がるが、ギシギシとスムーズではない。
首の左回旋と右側屈時に左首筋が張る。
また首の後屈に抵抗がある。
それから膝倒しも少し硬く、抵抗がある。
なにより触診で腹部、胸郭の硬さが目立つ。ただ純粋に組織が硬くなっているのとは別に、こういう手技治療を受けたことがないことから緊張しての硬さも加わっている。
頭蓋の硬さもある。
施術
まず疲労は、こちらの書籍
ホンマでっかTVでもおなじみの先生が書いた本ですが、
研究によると、4時間、体に負荷を与える運動を続けても、筋肉や肝機能にはほとんど影響しない。
ではなぜ疲れたと感じるのか?
ひとは運動を始めると、数秒後には心拍数が上がり、呼吸が速く大きくなります。
また体温の上昇を抑えるために発汗します。
それを秒単位で制御しているのが自律神経の中枢、視床下部や前帯状回です。
秒単位で身体を自律神経を介して制御し続けることで、この視床下部や前帯状回に疲労が起こる。
すると体が疲れたという信号を眼窩前頭野に送り「疲労感」を感じる。
つまり疲労感は脳疲労ということです。
ということで、まずクラニアルテクニックで脳の循環を良くしていきます。
実際、脳の前の方が硬さを感じました。
つぎに肝臓
患「お酒の飲みすぎは関係ありますか?」
僕「えっ、いやそりゃ関係ありますけど、数値が悪いって程じゃないんでしょ」
患「いや、少し悪いんです」
まあ、関係なくはないですよね。
硬かったです。
つぎに横隔膜。
ここは酸素摂取量にも関係するし、呼吸だけじゃなく横隔膜の動きは血液やリンパ液といった体液の循環にも大きく影響している大事な部位です。
しっかり動くようにしていきます。
その後、心臓、胆のう、腎臓、大腰筋とアプローチして再検査。
ぎこちなく上がっていた両肩もスムーズに上がるようになり、首の回旋、側屈による張りも取れたが、後屈の窮屈さが残る。
それで第一胸椎。
刺激が苦手なタイプだったので、全く押すことなく触れているだけ。
でもしばらくすると、ゆるゆると溶けていく感じになったので、
再度、首を反らすと今度は大きく動くようになりました。
僕「こんな感じで、脳や内臓の循環を良くして、疲労を回復するようにします」
患「テレビで見るような痛くされなくてよかったです」
まあ人によって違いはありますが、このような考えに基づいて疲労などの施術はしていますので、
痛みじゃなくても疲労などでお困りでしたら、ご相談ください(^-^)