手がやわらかくなったと言われて考えたこと。
ゆるをやったおかげと答えたのですが、僕が習った頃はまだ今のように体操が細分化されておらず、基本的には立ちゆると言って、立ったまま頭の骨から順に、頸椎から胸腰椎、鎖骨、肩甲骨、肩関節から上腕骨と、指骨まで下り、肋骨、骨盤とまた足先まで下っていくという感じで骨をゆすり、次に内臓、筋肉と上から順に下に下りていくというやり方でした。
この時、特に手のゆるに、力をいれたわけではなく、どちらかというと、背骨をゆるませることの方にちからをいれてました。
そして、気付いたことは、手が硬いから手のゆるをやってもなかなかゆるまず、逆に背骨、鎖骨、肩甲骨、肩関節、肘関節と中心からゆるめたほうが、手がゆるんできました。
中心からきて、特に肘関節まで来ると、手の力みがす~と抜けてきて、そのあと手のゆるをやると、非常に簡単にゆるみます。
膝の違和感を感じた時にも、膝のゆるをやるより、腰椎、骨盤、股関節などをゆるませると、膝の痛み、違和感がなくなります。
これを自分の体で、実感したおかげで、整体施術の時、膝が痛い方に膝の施術じゃなく、腰椎、股関節など、より中心に近い部位を施術した方が良いと思うようになりました。
話を手に戻しますが、さらに肋骨がある程度、動くようになると施術で拇指押圧をかける時などに、負荷を指や肘でなく肋骨で吸収できるようになるので、指にかかる負担がかなり軽減しました。
ですので、背骨や肋骨のゆるをやったことが、今整体施術をするうえで非常に役立っています。これを知らなかったらと思うとぞっとします。
今でも、時間は少なくなりましたが、やらない日はありません。必ず少しでもやります。単純にやらないと体調が悪くなるし、また施術の効果が落ちます。
またまた手に戻しますが、実は最近になって、さらに手がやわらかくなった感じがあるのですが、その理由のひとつに、8月の末頃からお酒を控えています。
実は神戸に治療を受けに行くようになって、自分でも早く良くなるようにできることはやろうと考え、お酒を控えようと(お金もかかることですし)。
それが手のやわらかさに、良かったようです。
なぜ、そう考えるかというと、手には内臓の状態がでる(肝臓に毒素がたまると右手の水かきが硬くなる、胃が悪いと左手の拇指球が硬くなるなど)
また今でもたまに(患者さんからお酒を頂く)飲むと、翌朝手がはれる感じ、硬い感じがします。
ほとんど、飲まなくなったおかげで内臓の負担が減ったのか、手がスッキリして、さらにやわらかくなったようです。
以前は、食事やお酒などには気を使わず、好きなもの食って好きなだけ飲んで、その負担を体操だけで解消しようとしてましたが、やはり飲食にも注意した方が、体には良いようです(あたりまえか)。