まあ小腸を強くしただけで病気にならないなんてことはありませんが、本のタイトルとしてはよくあることですね。
裏帯に「国内外から数多くの患者が来院する消化器内科医が教える日本初の小腸本」とあったので読んでみました。
「SIBO」という聞きなれない病名、小腸内細菌増殖症といって、
大腸にあるべき腸内細菌が小腸に入り込み、小腸の中で腸内細菌が爆発的に増えてしまう病気ということです。
現代人にこの「SIBO」にかかっている人が増えているそうです。
増えすぎたバクテリア(細菌)によって大量のガスが小腸で発生
「ほんのちょっとしか食べてないのに、すぐにお腹がパンパンに張ってしまう」という症状を訴える人が増えているが、
日本の医師はまだその存在すら知らない人がほとんどなので、「本当はたくさん食べているんでしょう?」などととんちんかんなことを言われるのがオチだとか。(僕自身もついそう思いがちでした(>_<))
頑固な下痢や便秘、腹痛、おなら、お腹のゴロゴロした違和感などに悩まされ、便秘には下剤、下痢には整腸剤、などという単純な処方では効果がないのが特徴。
小腸に細菌が繁殖したせいで食物をエサにガスが大量に発生するのですが、
食事の度にガスでパンパンに膨らみ、通り過ぎると縮み、を繰り返すことで粘膜の壁が薄くなり、穴が開きやすくなったり消化吸収の力が落ちてしまう。
小腸は最大に免疫臓器、小腸が弱れば免疫の力が落ち、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。
そして、この症状の人に向けた食事法なども、のっているのですが
一般に腸に良いとされる発酵食品や食物繊維をとると、かえって下痢やガス、腹部膨満、便秘などを悪化させる。
納豆、キムチ、ヨーグルトは避けろとか。この症状に食べてよい食品、悪い食品の一覧も載っているので、興味のある方は読んでみてください。
しかし、まだまだ知らないことや新しい病気って、どんどん出て来るもんですね。
腸にいい食品といっても、症状によっては一概に良い悪いって言えないんだなと思わされました。