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始まり

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

僕が最初に、整体のようなものに出会ったのは、中学生のときに、一度出張マッサージのようなものだったと思うが、それを受けたのが最初でした。

その後、高校生になり、自宅でバーベルを買い、自己流でスクワットをやり、腰を痛めました。

それから整体治療のようなものを受けるようになりました。

そして当時、週末になると友人の家に遊びに行っていたのですが、その友人に見よう見まねで自分がやってもらっているようなことを、やってあげると「気持ちいい~、もっとやって」と喜んでくれる。

今考えると、この友人の反応が相当うれしかったんだと思います。おそらくこれが、のちにこの仕事を始めることにつながったのだと思います。

それから数年がたち、当時香川で空手をやっていたころ、治療を受けていた先生から、「小野君も、こういう仕事やってみない。向いてると思うよ。」と勧められた。

よみがえる高校時代の友人の反応。「そうだな、あんなに喜んでくれるんだし、たしかに俺には向いてるかもな」と図々しくも思ってしまった。(されが錯覚だったと、のちに気付くことになる)

しかも超わがままな僕は、当時会社でも、道場でもちょっとした問題児だ。特に目上の人から指図されるのが大嫌い。

そこで、こういう仕事なら、自分一人でできるから、腹が立たなくて済むかもなと、ずいぶん安易に考えて、先生に勧められた全国療術師協会というところの、近畿ブロック講習会を受けることにした。

隔週の土日に大阪で講習を受ける。それが2年で終了証。その後、何回かの部会、学会を経て認定証だった。

それで約3年か。始める前は、そのぐらい勉強したら、治せるようになると思っていた。喜んでもらえると思っていた(なんせ見よう見まねで友人が喜んでくれていたから)

しかし現実は全然違った。全然治らない。

当時、2年の講習で習った手技は、全身を型どおりに押していく指圧のようなものを数回やっただけ。

今考えれば、ど素人同然である。

しかも先生について修行するとかもなかったから、なにもわからない。

ただ、その講習会を紹介してくれた先生が、講習受けに行ってる時から、習ったことを料金いただいて施術しろといわれていたので、そのままそのつたない手技をやっていた。

治らないよね。しかも大きな勘違いがあった。自分が施術を受けている時に、指圧がかなり効く感じがしたのを、力が強いことだと思っていた。

なんせその先生が、日本憲法の指導者だったので、余計そう感じてしまった。これが後々、なかなか力みが抜けなくて困ることになる。

だから当初、強いことはいいことだと力任せな指圧だった。だから当時受けてくれた人は痛いばっかりだった。当然治らない。

しかも、それを治らないのは患者が悪い。なんて思っていたのだから、始末に負えない。

当時、自営業のかたわらで、おこなっていたから、真剣さも足りない。余計気づくのに時間がかかった。

いつの間にか、僕の主なお客はヤクザばかりになった。

当時、出張で組事務所に来てくれるのが珍しかったからか、はたまた彼らは強い刺激を好んでくれたので、治る治らないは度外視で、あんなつたない施術を文句も言わず、受けてくれていた。

しかし、何回も施術を繰り返しても、いっこうにやわらかくならないと、いくら鈍感な僕でも、こりゃ僕の技術がへたくそなんだと気づくようになった。

なにより文句も言わず呼んでくれているのに、全然改善する様子がないのが、だんだんストレスになっていった。

何かしないとまずいな。と思うようになった。(しかし、ここからまだまだ迷走が続くのだが) 続く。

 

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