前回から3日後
僕「どんな感じ?」
患「良くないですね」
うわ~麻痺進んじゃってるのか~と
僕「麻痺、進んじゃってる感じ?」
患「いや、麻痺の方は良くなってきてるんですが、手足がこわばって、動かしづらい」
僕「あ~そう、麻痺の方は、少し良い感じなんじゃな」
患「はい、麻痺の方は、なんかだいぶいい」
僕「じゃあ、試しにまたタイム計ろうか」
と前回同様、目をつむって片足立ちやってみると、本人の言うとおり、
前回8秒から16秒に伸びていたが、今日まず計ってみると、いきなり30秒いった。
僕「確かにだいぶ安定して来てるね」
患「はい、感覚の方はだいぶ良くなったんですが、硬い、こわばって動かすのがギシギシするようで動かしづらく、つかれる」
患「あくまで僕が感じる感覚なんですが、首の前からミゾオチあたりまで窮屈で苦しく、そこに引っ張られて猫背になるし、手足も動かしづらくなってる感じがします」
僕「じゃあ観てみるね」
仰臥位になってもらい、なんか複雑なんで可動域じゃなく、もう感性で観てみようと、
頭にコンタクトして、何を感じるか待っていると、どうも横隔膜に違和感を感じる。
そこでまず肝臓プレスしてから横隔膜矯正、そして腎臓きになりキレーション。
これでだいぶ窮屈感なくなる。
次にクラニアルにはいるが、頭触ってると、患者さんがお腹触って、またお腹に重いものが乗っかってきた感じがするらしい。
とりあえず頭軽くしてから、再度腹部へ。
本人が訴えるのは胃のあたり。
胃にキレーション、かなり時間がかかる、しばらくして、やっと動き出した。
すると下腹部の硬さが気になる。
同じくキレーション、内臓と言うよりもう少し深く、腰椎体あたりからキレーション。
来れもかなり時間がかかった。
結局胃から下腹部まで30分ぐらいかかって、やっと呼吸での動きが出てきた。
これで立ってもらい手足の感じを尋ねると
患「まだ硬さはあるんですが、だいぶ動かしやすくなりました。お腹まで呼吸が入るようになるだけで、かなり変わるんですね」
といって、かなり表情が明るくなった。
僕「酸素摂取量が改善されると、体がやわらかくなるらしいし、うちの親父がそうじゃったけど、酸素摂取量が低下すると頭が働かなくなる、考えるのがめんどくさくなるみたいよ」
患「わかります、そんな感じでしたね、でもだいぶ楽になりました」
なんか手を変え品を変え、いろんな症状でかわるがわる攻めてくる感じですね、こちらも負けないように頑張ろう。