これは私が合気ができるなんて事ではなく、ただの体験談です。
以前、ゆる、極意などを受講してる時、高岡先生がデモンストレーションで合気をやってみせることになり、たまたま前のほうにいたので相手のひとりに選ばれた。
先生の片方の腕に2人ずつ計4人で両腕を立った状態で押さえつけているのを、先生が投げるらしい。
ちなみに私は、空手時代練習で相撲のように押し合いをすることがあったが当時の師範や弟もふくめ私は圧倒的に強かった。唯一、弟がちょっと強いかと感じるぐらいでほかの人には楽勝だった。
ただひとりだけ高松トレーニングクラブの中尾達文(当時パワーリフティング日本チャンピオン)先生には歯がたたず簡単に押されてしまったが。
話を戻して、要するにそこそこ自身があったわけです。
いざ高岡先生の腕を握るのですが思い切り握ったところ、先生の腕のやわらかさに、まずビックリしました。
ちょうど手首あたりを握ったのですが、僕の指先が尺骨、橈骨のあいだにズブズブと吸い込まれるように入っていくのです。一瞬、血管や腱を痛めないかと躊躇しましたが手加減するのも失礼かと思い、そのまま思い切り握って投げられないように空手の前屈立ちのような姿勢でふんばりました。
そして4人とも準備できると、僕の前方、先生からして後方にすこし引かれたかなとおもったつぎの瞬間、床に転がり天井をむいていました。
何が起こったかわからず、再度もう一度4人で同じようにおさえます。
今度はさっきとちがい、ぐにゃ~と立ってる床が斜めにゆがんでくる感じでゆっくりとしかし何の抵抗もできずにごろんと転がりました。
わけがわからず後で見てた人に「俺どんなふうになったの?」と聞いたぐらいです。
しかし押さえる役に選んでくれた高岡先生には本当に感謝です。
あれがなかったら絶対、見てるだけではうそ~とおもっていたと思います。
合気というのは本当にあるんだと、すごい技術があるんだと知った貴重な体験でした。