35歳女性 ぎっくり腰 新規
寒い中、屋外作業で重いものを持ち、グキッと来たそうです。
まあ、いつものように施術していくのですが、まったく体が変化しない。
特に左半身の硬直が、全然とれない。
なかでも気になったのが、S字結腸の硬さ。
しばらくアプローチしても全然ゆるんでこない。
「お腹の調子悪くなかったですか?」「悪いです」という。
やはりそうかと思ってみても、改善できなきゃお話にならない。
いつものアプローチだけで、いったん立ってみてもらうと、痛くて立ってられずしゃがみこむ状態。
いや~久々にやってきた、魔の瞬間です。
さて困ったな、これで返すわけにはいかない。
座位で、仙腸関節を調整しようかと、椅子に座ってもらい調整していると、「気分が悪くなってきた」やべ~どうしようと思っていると、ふと思い出した。
この場合は、昔ならった動禅療法でやっていたやつ。
「一番楽な姿勢はどれですか」「横向きが楽です」
横臥位になってもらい、触って痛くないところ、刺激してても腰に響かないところを聞きながらゆるめていきました。
腰そのものに触って「ここ触っていると痛みが増す感じですか」などと聞きながら「はいそこは痛くなってくる感じです」とじゃあ腰はさわらずに、背中上部とか下腿とかをゆるめて、立ってもらうと、もちろんまだ痛みはあるが立てるようにはなり「他がほぐれたので、なんか楽になった感じです」ということで終了した。
いや~あわてました。
ここのところ、施術が順調で、なおかついろいろ試している新しい方法もいろんな発見があったりで、ちょっと調子に乗っていました。
そのせいで患者さんの体をよくチェックせず、いつもの感じで行けるだろうと甘く見ていました。
反省。ついうまくいくのが続くと、よく考えずルーティンだけでやっちゃうとこういう事になる。
毎回、ちゃんと患者さんの体をよく見ないといけない。
でも、ある程度たつとこれがあるのは、やはりうまくいくのが続くと、つい安易になりがち、そのたびに反省する繰り返し。
もちろん僕の未熟さもありますが、毎回ちゃんと観るよう心がけねば。