全療協の講習会では基礎医学をほんの少々と実技は手技、光線、電気、温熱、刺激療法を習いましたが、どれもさわり程度でそれだけで治療できるようにはなりません。同期のメンバーはそれぞれ師匠がいて実際の治療技術はそちらで習っているようでした。私にすすめてくれた先生は弟子をとったりはしていなかったので、講習が終了して認定証を頂いてからもずいぶん長い間、全身をただ押圧していくだけの慰安的な施術を続けていました。まあ家業のあいた時間にやる程度で熱心に勉強していませんでした。大阪での講習が終わってから岡山県の療術師協会に入会しました。毎月第二日曜が勉強会になっていたのですが当時の岡山県療術師会は年配の方が多く、いつもみなさんの井戸端会議のようになっていました。それで自分もまだ若く遊びたい盛りで家業の休みをつぶすのももったいなく感じて療術師会をやめてしまいました。しかし慰安的な施術を続けながらなんとかもう少し治せるようになりたいと思っていると、空手をやっていた頃の仲間からTPA整体というものを紹介していただき習うことにしました。