オステオパシーのセミナーに通うようになって、ぜひ治療を体験したいと思っていました。やはり実際に体験しないと本当のところ、どんなものなのかわからない。
僕は21歳の時、当時空手をやっていて、ある日の稽古前に準備運動中に伸脚をしたところ、右股関節がグリンと変なねじくれかたをして激痛がはしりました。しかしその後、稽古があったので痛みをかばいながら稽古しました。右の蹴りを出すと右股関節の前がつっかかって痛むのです。とりあえず接骨院にいくと鍼とマッサージをしてくれましたがあまりよくはなりませんでした。
しかし当時は若かったためか、四股踏みや柔軟などをやっているうちに次第に気にならなくなりました。それが空手もやめ、歳とともに運動量も減り、徐々に痛みが出てきました。
35歳の時、MRI画像を見ると右大腿骨頭がところどころ、えぐれるように欠けていて残りが3分の2ぐらいしかありませんでした。医者は治らないので我慢できなくなったら手術で人工関節にしましょうといいますができればしたくありません。
幸いまだ当時は、日に10㎞ほど走ったり、少なくても5㎞ほど歩くといった運動をしていて日常生活に支障がでることはなく痛みがでても接骨院、鍼、カイロ、マッサージなどでどうにかなっていました。
それが、オステオパシーのセミナーを受け、勉強不足を痛感してから、解剖書やオステオパシー関連の書籍などを読みだして運動をほとんどしなくなっていました。そして1年が経過した頃、股関節がいままでにないほど痛くなりました。
これは、逆にオステオパシーの治療を体験するチャンスだと思い、その団体の会長の治療院がある神戸までいきました。
受けてみてビックリしました。痛みが取れたのはもちろんですが、一回の治療でこんなにも体が変化した感じは初めてでした。すごい解放感です。
しかし受けてみて何よりも感じたのは、その技術ももちろんすごいのですが、集中力と気合いといいますか、そういうものがいままで治療してもらった先生とは全然違いました。
治療において技術以上に、それにのぞむ姿勢、気持ちというか、そういうものが大事なんだと気付かされました。