アトピーモニターに応募してくれて、もう9か月になる21歳女性。
かゆみ、肌の状態、ともに施術を受ける前と比べると、かなり良いとのことで、ずっと通ってくれているが、まだ肌にかさつきがあり、完全に良い状態には、なっていない。
もう長く施術しているので、可動域に問題がなく、可動域を使ったTLがわかりづらい。
そこで、いつもは脊椎の硬い部位に対応する内臓にアプローチすることが多い。
前回のフォローセミナーで頭蓋骨の問題部位をTLで検査するのを、習ったがこのモニターさんには、わかりづらい。
そこで、最近この前の福山練習会でも練習させてもらったが、1次呼吸の動きなどから、どの骨が問題か、感じ取れるように努めている。
来院前に少し時間があったので、そうだペンデュラムで、来られる前に、どの骨が問題か聞いてみて、後で確かめてみよう。
前回の施術が1週間前、正月明けで胆のう、膵臓などに問題があった。
今日はどうかなと、ペンデュラムにきいてみる。
前頭骨(ノー)蝶形骨(ノー)頬骨(ノー)今回は少し違うようです。
上顎骨(イエス)、上顎骨か今まではあまりなかったな。
いつもは脊椎で観ると、副腎、胃が多く、ついで胆のう、膵臓、回盲などが多い。
まあ来てから、確かめてみよう。
来院されたので、さっそく頭をホールド。
すると、いつもの頭頂骨、後頭骨も硬さを感じるが、たしかに上顎骨の方向にも硬さがあるように感じる。
とりあえずFBプレスをおこない、
ついで肝臓プレス(この時に右横隔膜の状態も整える)、
左横隔膜リリース(同時に胃も意識すると、より上部、横隔膜を超えて問題を感じる、この時は食道にも何かあるなかなと思ったが)
横隔膜の状態を整えて、腹臥位になってもらい、脊椎チェック。
するといつものT9(副腎)T5(胃)や、T4、L1なども問題なく、
T3が硬い、肺か、そういえばペンデュラムで上顎骨と出てたが、そういうことかなどと思いつつ、
左の肩甲骨内側が盛り上がっている。
左の肋骨にやさしく圧をかけてリリース。
仰臥位に戻り、左肺を前後から掌ではさみリリース。
もう一度、脊椎チェックすると、T3OK。
また仰臥位にもどり、クラニアル。
頭にホールドすると、上顎骨方向にあった硬さは消えていた。
残っている頭頂骨、後頭骨と、オデコのかさつきから前頭骨、下垂体を考え蝶形骨にもアプローチして終了。
少しずつ、薄皮はぐような微々たる進み方だが、体の状態は良くなってきている。
このクライアントには毎回、内臓クラニアルの施術のみ。
普段の食生活も聞いてないし、サプリメントもとってもらってない。
スキンケアなども、そもそも僕がくわしくない。
施術のみですが、完全によくなるまで頑張ろう。