施術の勉強とは別に、一時期かなり夢中になったのが高岡英夫先生のゆる、極意トレーニングである。療術の手技をやりはじめた当初、私はかなり力がはいって力んだ状態で施術していた。
当然、そんな状態では、相手の体はほぐれてこないし、自分の体もどんどん固くなり、肩はこるし腰は痛いし、最後は肋骨までかたまり、気管支は圧迫され風邪をひきやすく、ひけば喉、鼻がいつまでたっても治らないようになり、とうとう施術中に一瞬、息がつまって呼吸ができなくなりました。さいわいうつ伏せで寝てくれていたので気づかれずに、自分で胸をドンドンとたたくと、呼吸ができるようになりました。
時間にしてほんの5~10秒ぐらいですがその時はビックリしました。このままじゃまずいなと本気でおもいました。
そんな時にたまたま格闘技系の本の中に高岡英夫先生の記事が載っていました。宮本武蔵の動きができると、剣術家に自由に打ち込ませて、自分は二刀をだらんとぶらさげた状態から自由にさばけるというもので、挙句の果てには自分の頭上3㎝に相手の木刀を構えさせた状態から自由にどうぞと、言い終る前のぞの時に相手は打ち込んできたそうです。
しかしそれも軽々とさばいてみせた、とかいているのです。本当かよと疑いつつも本当にできたらすごいなと気になり、読み続けると簡単なセミナー紹介のページにゆるという全身をゆるゆるにするという講座があるとしり自分の体のためにぜひ受講したいと思い調べて受けに行きました。
そこで習ったゆる、極意などのトレーニングのおかげで体の使い方、施術でいうと相手の体をほぐす時などに、いかに力を抜いて押すとか、センターの使い方、肋骨、肩甲骨の使い方とか非常に重要な事を教わりました。
おかげで肩こり、腰痛はもとより、呼吸も楽になり、風邪もあまりひかなくなりました。施術自体も無駄な力を使わなくなりほぐれやすくなりました。
しかし施術的にはまだ、自分の体の使い方はよくなってきましたが、いかんせん相手の体の観方がまだ出来ていませんでしたので、まだまだでしたが後にオステオパシーのセミナーなどで観方がわかってくると非常に役に立ちました。
もし自分の健康のために、または身体能力向上のために、なにか習いたいと思っている方には、ぜひおススメします。僕はこれを習っていなかったらいまごろ自分の体がどうなっているかと思うとぞっとします。高岡先生とゆるには本当に感謝しています。
ちなみに僕がやり始めた時に、なんか変な事始めやがった、と思っていた弟にすすめつづけていると、いつのまにか弟がのめりこんで、いまでは岡山駅前でゆる教室やっています。よかったらぜひどうぞ。