いや、なめていました<(_ _)>
なんとなく、この話題を聞いたこともありましたし、映画化された話も知っていましたが、
無農薬無肥料でりんご栽培したぐらいで、なんで奇跡なの?ぐらいに思っていました。
それがたまたまアマゾンで他の本を買ったときに、紹介欄に電子書籍が思いのほか安かったので、読んでみました。
浅はかでしたm(__)m感動しました!すごいなこの人!
何も知らない僕は、無農薬無肥料といったって、昔々はそうやって作ってたんじゃないのかと思っていましたが、
今のリンゴは、そもそも農薬や肥料が出来てから改良されて出来た品種なんですね。
昔は、もっと小さく、そのまま食べておいしいものではなく、料理や酒の材料として利用されていたものだったようです。
しかも、もともと青森でとれる果物ではなく、明治以降日本に入ってきたが、農薬がまだなかったので全滅しかかっていたが、明治44年に初めて農薬が使われ出してリンゴ栽培が軌道に乗った。
だから、そもそも農薬なしでは、とても不可能なものだった。
それが、たまたま奥さんが農薬に弱い体質だったことなどから、無農薬栽培にチャレンジした。
そこから長い苦闘が始まる。
リンゴは取れなくなる。
家族は貧乏する。
まわりの農家からは非難され孤立していく。
必死に試行錯誤するが、まったく成果はでない。
その間の家族に迷惑かけて何をやっているんだと、自問自答する姿も泣かせる。
最後、もうやり切った。これ以上は何も思いつかない。夜、山に入り自ら命を絶とうとした、その時に答えが見つかる。
まさにドラマか!という展開です。
まあ、見つけた答えから実際にリンゴができるまで、まだ数年を要するのですが、そのへんの話もまた面白い。
初版2008年の本なので、ちょうど10年前に出版されたんですね。
読んだことがある人からすると、今頃か!と思うかもしれませんが、すごい面白かったし、感動しました。
今は、その無農薬無肥料栽培を教えてほしいといわれればどこへでも指導に行くそうです。
地球環境のために、無農薬栽培を広めるために、出来るだけ安く販売するそうです。
無農薬商品があまりに高いと、一般の人が購入できない。
限られた人しか購入できないとなると、無農薬栽培が広まらない。
今の大規模農薬栽培では、遠くない将来地球環境がダメになるとの危機感から、そのような活動をしているそうです。
なんか、僕らの業界の数分の治療で○万円のテクニックとか宣伝してるのが、ちっちゃく感じてしまいます。
世の中、すごい人がいるもんだ。俺ももっと頑張ろうと思いました。
読んだことがなければ、おすすめです(^-^)